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熊野大社名物に、もうで餅というお菓子がある。
名前の通り、詣でた際に食べる餅だ。
その日の朝についたお餅で、こしあんを包んでいる。ミニマムで1箱5個入り。当然、賞味期限は短い。
これらが、熊野三山の本宮、速玉、那智の近くで売られている。他では買えない。
そう言われると、買いたくなってしまうのが食いしん坊の性分である。餅を5個も買って、いつ食べるのかと問われたら私もわからないのだが、とりあえず買っておきたくなるのだ。
ちなみに、三山のお店それぞれで、包装紙の柄が違う。上級者になると、全ての店を巡ってコンプリートする人もいるらしい。
だが熊野三山Lv1の私は、そこまで手を出そうとは思えなかった。時間もないし、何より1人で餅15個はさすがに非現実的すぎる。
そこで、本宮に参拝して大斎原に行く前に、店に立ち寄ってもうで餅5個入りを買ってみた。いつ食べるかは、全く考えていないが。
で、時は進んでお昼時である。
「そうだ、これ食べればいいじゃん」
我ながら名案。
幸いなことに、広い河原の駐車場は十分に余裕がある。出待ちをしている車もないから、10~15分くらい食べたって、邪魔にならない。
お餅食べて、そしたらもう那智へ行こう。歩いたし、甘いもので糖分を補給して、ちょうどよいではないか。
↓本宮で買った餅の絵柄。何だろう、この組体操感。
噛んでみて、驚いた。餅が非常に柔らかい。
なるほど、ついた餅の味がする。
柔らかいし、甘みも程よいから、とても食べやすい。
餅の周りについているきな粉だが、どうも違う風味を感じる。
何だったかこれは……と考えながら、せっせと食べていたら、ふいにわかった。
「これ、玄米だ」
見た目から勝手にきな粉と思っていたが、これは玄米粉だ。箱の裏の成分表を見てみた。うん、玄米であってる。
ちょうどいい甘さには、玄米も一役買っていたか。
これは、煎茶が飲みたくなる。だが、手元には水しかない。まあ、いいか。
コーヒーしかありませんでした、よりはマシな組み合わせだ。いや、コーヒーとお餅も美味しいと思うけど。
↓1つ食べたところで、写真の撮り忘れに気付いた。食べかけで申し訳ない。![0e0b804f-6573-418f-a896-9425130ae399](https://img.estar.jp/public/user_upload/0e0b804f-6573-418f-a896-9425130ae399.JPEG?width=800&format=jpg)
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