熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.24~

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 熊野大社名物に、もうで餅というお菓子がある。  名前の通り、詣でた際に食べる餅だ。  その日の朝についたお餅で、こしあんを包んでいる。ミニマムで1箱5個入り。当然、賞味期限は短い。  これらが、熊野三山の本宮、速玉、那智の近くで売られている。他では買えない。  そう言われると、買いたくなってしまうのが食いしん坊の性分である。餅を5個も買って、いつ食べるのかと問われたら私もわからないのだが、とりあえず買っておきたくなるのだ。  ちなみに、三山のお店それぞれで、包装紙の柄が違う。上級者になると、全ての店を巡ってコンプリートする人もいるらしい。  だが熊野三山Lv1の私は、そこまで手を出そうとは思えなかった。時間もないし、何より1人で餅15個はさすがに非現実的すぎる。  そこで、本宮に参拝して大斎原に行く前に、店に立ち寄ってもうで餅5個入りを買ってみた。いつ食べるかは、全く考えていないが。  で、時は進んでお昼時である。 「そうだ、これ食べればいいじゃん」  我ながら名案。  幸いなことに、広い河原の駐車場は十分に余裕がある。出待ちをしている車もないから、10~15分くらい食べたって、邪魔にならない。  お餅食べて、そしたらもう那智へ行こう。歩いたし、甘いもので糖分を補給して、ちょうどよいではないか。 ↓本宮で買った餅の絵柄。何だろう、この組体操感。7ab637cb-1308-42c0-88fd-70b80c25aeea  噛んでみて、驚いた。餅が非常に柔らかい。  なるほど、ついた餅の味がする。  柔らかいし、甘みも程よいから、とても食べやすい。  餅の周りについているきな粉だが、どうも違う風味を感じる。  何だったかこれは……と考えながら、せっせと食べていたら、ふいにわかった。 「これ、玄米だ」  見た目から勝手にきな粉と思っていたが、これは玄米粉だ。箱の裏の成分表を見てみた。うん、玄米であってる。  ちょうどいい甘さには、玄米も一役買っていたか。  これは、煎茶が飲みたくなる。だが、手元には水しかない。まあ、いいか。  コーヒーしかありませんでした、よりはマシな組み合わせだ。いや、コーヒーとお餅も美味しいと思うけど。 ↓1つ食べたところで、写真の撮り忘れに気付いた。食べかけで申し訳ない。0e0b804f-6573-418f-a896-9425130ae399
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