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熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.25~
起床。
窓を開けると、雨は絶好調であった。これでもかと言わんばかりに、ザンザン降っている。知らんが、元気そうで何よりだ。
さあ、朝食会場へ行こうと思い――朝食券がないことに気付いた。
実はチェックインした際、2日目の朝食券のみをもらっていた。3日目は、また前日にもらいに来てくださいと。
何でそんな面倒なことを、と思ったが、そう言われてしまっては仕方ない。
でもやると思ったよ。絶対、忘れるって。
私が覚えていられるとでも思ったか。
すっとぼけてもいいが、あいにく嘘は下手な私である。ここはおとなしくフロントに寄って券をもらおう。
朝食は昨日と同じく、6時半から。気持ち早めに行って、それからレストランに行こう。
レストランは2階、フロントは3階。エレベーターを途中下車して、フロントに向かう。あれ、暗いな。
フロントの前には、すでに身支度を済ませてキャリーバッグを持った男性がいる。早っ。何時に起きたのよ。朝、食べてない?
あ、素泊まり組か。
それにしたって、早起きだろう。一体、どこへ何しに行くのやら。
さて、そんな彼らも困ったようにフロントの前で、ウロウロしている。
見ると、『フロントは朝6:30から応対します』というような置き書きが立ててあった。
「あらま」
これまた、やられた。
考えてみれば、当たり前である。よほど大きなホテルでもない限り、24時間人が待機しているわけではない。
仕方ないので、人の気配が現れるのを待つ。待ったところで、先客がいるので、すぐには朝食券をもらえないだろうけど。
スマホの時刻が、6:30を表示した。人はまだ、現れそうにない。
1、2分過ぎたところで、フロントに人が登場した。待ってました。
早起きさんは、何かササっと会話をすると、スッと離れた。どうやら、チェックアウトしたかったらしい。よかった、長い用事じゃなくて。
というか、6時半にチェックアウトって早いな。出張のサラリーマンだって、もうちょっと遅いぞ。
彼が去った瞬間、スッとフロントに寄った。連泊分の朝食券を欲しい旨を伝えたら、あっさりくれた。いや、そこで渋られても困るけど。
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