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お昼ごはん候補も、すいかさんにいくつか店を教えてもらっていた。
このあたりで有名なのは、スープ入り焼きそばだろうか。名前の通り、焼きそばがラーメンのスープに入っているような、そんな料理らしい。
上の国道を走っている途中、元祖スープ入り焼きそば釜彦という店の前を通った。開店前なのに、車やバイクが停まり、客が待っていた。
ふむ、それもありだけど。
教えてもらったお店の中に、もう1つ気になっていたところがあった。
是庵たみ吉。お蕎麦屋さんである。すいかさんいわく、ここもゆっくりできていいですよ、とのころだった。
ゆっくりできるの、いいな。
スープ入り焼きそばもきっと美味しいだろう。そして、回転が速いからすぐに食べられるだろう。
でも何となく、今はゆっくり蕎麦を食べたい気分だった。
あと、久しぶりに天ぷらが食べたかった。
「よし、蕎麦(天ぷら)食べよう！」
そんなわけで、細い通りをノコノコ歩いて行った。
気持ちが急いていたのか、少し早く着いてしまった。当然、店はまだ開いていない。
人は誰もいない。仕方ないので、1人で店の前にボーっと立つ。
11時になると、中から女性が出てきて暖簾をかけた。私が最初のお客さんだ。
最初どころか、後に人も来ないので貸し切り状態である。
自由に座っていいと言われたので、座敷にお邪魔した。4人席しかないとは言え、1人で使うとは贅沢である。
メニューを見れば、天ぷらそばの他に、きのこそば、あなご天そばなどもあって、大いに頭を抱える。だが、ここは気持ちに従って、天ぷらそばを食べよう。
静かな店で、ゆっくりそばを食べる。うん、美味しい。天ぷらも美味しい。抹茶塩も大好きだ。海老がぷりぷり。春菊も、芋もかぼちゃも美味しい。ん？ 何だこの山菜は。よくわからないけど、美味しいから問題なし。
↓蕎麦に漬物が付くって、珍しくない？(とても嬉しい)
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