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見立て通り、国道から行くと源三窟の入り口は少し下ったところにあった。
というか、ここも車で通ったわ。今、思い出した。
入館料600円を支払い、中へ。
私の前には、お母さんと小学生くらいの娘、後ろには同世代くらいの男女2人組のお客がいた。ここに私を加えたところで、いったん源三窟についての説明がある。
前のページでご説明したことと、ほぼ同じ内容の話。紙芝居形式であった。
話が終わり、みんなでパチパチと拍手。あとは、それぞれ穴に入って、さあいってらっしゃい。みんなで団体ツアーのように進むのかと思ったが、そうではなさそうだ。
入り口からして、すでに狭く、下りは急である。設置された手すりが、心強い。
数歩降りて、穴の中に入った途端、空気が冷たくなった。
違う、まるで違う。
エアコンとか、冬の寒さとも違う。洞穴特有の、みずみずしい涼しさ。自然ならではの涼しさだ。人工物に、これは出せない。
中には、鍾乳洞の説明や、有綱たちが隠れていた様子を再現した、ろう人形などが展示されている。
しかし、狭い。横はそうでもないのだが、天井が低いのだ。洞窟とはそういうものだとわかっていても、狭い。
少なくとも、通路を行く間は、ずっと屈んでいないと進めない。なお、熊野の身長167cmである。ご参考に。
通路を抜けて、開けると真っすぐ立てるところもある。反対に、階段を進む時に、頭上がつっかえることもある。
こうなると、手すりをつかみつつ、うんしょと登らなければならない。まるで、公園の遊具で遊んでいる子供だ。
当時の武将たちの背丈がどれほどかはわからないが、ずっとここで暮らすのは相当に大変だったろうと思う。
しかも、今は歩きやすいように手すりもあるし、明かりもある。もちろん、当時はない。1日や2日どころではない、いつ終わるかもわからない洞窟生活。
ストレスたまるだろうなあ……。
↓中の様子。狭いし急だし、場所によっては足元が濡れているので滑りやすい。
↓だそうですよ。
↓突如あらわれた、ろう人形。米のとぎ汁事件の再現と思われる。
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