那須塩原と、長楽寺と猫~24.04.29

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 洞窟を出た後は、武具の展示を見た。  その中に、有綱が着ていたとされる甲冑があった。サビどころか、白っぽく変色しており、ちょっと触ったら崩れてしまいそうである。  返って、その様子が現実味を出していたが。  この甲冑、元は洞窟の中に保管していたらしい。とある記者が源三窟の話を聞いて取材したところ、甲冑に武将の姿が浮かび上がった――なんて、話が書いてあった。  以降、甲冑は洞窟から出され、ここに保管されているのだとか。  亡霊を見たという話は、どこかのTV番組で取り上げられたらしい。どれどれと見てみたら、時代は昭和30年とか40年とか、それくらいのものだった。写真も白黒、出ているタレントやアナウンサーも知らない人ばかり。  うーん、思ったより昔の話だった。  源三窟を後にし、来た方と反対に出た。  ほらそうだ、旧道を見下ろしている。  この階段も、下ってしまえばあまり大したことはないのだけれど。下から見上げると、どうも二の足を踏んでしまうのが、インドアの性というものである。 ↓下りるぞー。f5a0eff1-dd99-48fd-906a-d854fb1d58b3 ↓なんか言うとりますが。b7f8b33c-56f8-4a0c-934d-3c447ba390a0 ↓なんだこれ、なんだこれ。deb9041c-b6d8-4e22-b1a7-211eba171779 ↓下から見るとこう。……ちょっと怯むでしょ。63822b81-3cb3-40e1-a50d-e461124265fb
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