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「よし」
次は、妙雲寺に行こう。
と思ったのだが、さすがに足が疲れてきた。
選択肢は2つ。
もう1度たみ吉の方まで歩いて行き、さらにその先の妙雲寺に行くか。
あるいは、歩かずに車を動かして、空いている駐車場を探すか。
悩みどころだ。いや、まずは休憩しよう。どちらにせよ、ちょっと座りたい。
道路を渡って、再び遊歩道に出た。川のギリギリまで下りて、階段に腰を落ち着ける。
「んあー」
気持ちよさと日差しのまぶしさに目を細めた。
↓熊野、この階段に座って撮影している。
↓ずっといられる。本当は時間とか気にしないで、ここにいたいくらい。
スマホを出して、アプリに搭載されている万歩計を見る。
すでに1万歩を超えていた。
どうりで、足が疲れているわけだ。
「車、出すか」
妙雲寺の後は、これまたすいかさんが教えてくれた足湯に行きたいと思っている。せっかく温泉で疲れを取ったのに、またここまで戻って歩くとは、さすがに無駄ではないか。
時刻は13時過ぎ。私の勘では、向こうの駐車場も混んでいないと思う。
道路の交通量、すれ違う人の少なさ。午後のこの時間でこれ。多分、大丈夫だと思う。混んでいるとしたら、遅めの昼食を求めて訪れる飲食店だろう。
もし、向こうが混んでいたら、その時考えよう。最悪、ここに戻ってきてもいいし。
車に戻り、エンジンをかけた。
私が来た時と、駐車台数はあまり変わっていない。
歩くと10数分かかるが、車ならものの数分だ。お目当ての無料駐車場を見つけ、左折する。
「何だ、全然大丈夫じゃん」
余裕がありすぎて、みんなざっくりと停めている。えっと、白線が全く見えないのですが。
どうするか一瞬迷ったが、敷地の隅っこに、それっぽく車を納めた。これで大丈夫だろう。あの車が邪魔で停められないとか、言われないと思う。
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