那須塩原と、長楽寺と猫~24.04.29

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 どちらがどうかではなく、それぞれ違っててよい。  何やら私の中の金子みすゞが顔を出したが、旅行でそれぞれの良さに触れると、割とこうなりがちである。  滝からさらに左には、石畳で舗装された上り坂がある。なにやら、お墓や碑が建っているらしい。気になって、少し上ってみた。  どうやら、ずっと先には平家塚なるものもあるらしい。  だが……。  これ、結構な坂。  そして、どこまで続くのか。  正直、足は限界である。単なる疲れにプラスして、若干の筋肉痛の気配も漂い始めている。  坂の途中で足を止め、風にさわぐ木々の音を堪能することに決めた。  しかし、何とも静かだ。近くに、他の参拝客はいない。関係者がウロウロしているわけでもない。  暑い初夏の午後、日差しは緑に遮られ、受ける風は涼しく心地よい。  人間、生きるならこうでなくちゃ。 ↓件の坂道。元気な時に歩きたかった……。a279e575-7aab-44e0-9243-4c1126bd1575 ↓見上げれば、視界いっぱいの新緑。1138e18a-78f6-4d69-82dc-27fe4a07f308  妙雲寺にもいたいが、足湯にはもっと時間を割きたい。  お寺を後にして、再び歩く。  坂を上るのは勘弁だが、行く先が足湯でかつ平坦な道のりなら、話は別だ。  車を移動しようか迷ったが、車道を渡り、橋を渡ったらすぐだ。  構わん、行っちゃえ、行っちゃえ。 ↓橋の上から撮影。湯っ歩の里、と書いてあるのが見えるだろうか。bbe64e9d-3ccd-45e2-8f2f-60079ecfe479
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