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「ぼはあ」
しばらく、ボーっとする。5分くらいすると、湯に浸かっている部分だけが、赤くなっていることに気付いた。
「おお、効いてますな」
心なしか、上半身もホカホカしてきた気がする。いや、これは単に暑いのか。
いったん、お湯から上がる。
軽く足を拭いて、今度はぬるめのお湯に向かった。
なるほど、熱めのお湯に比べたら、確かにぬるい。だが、長く浸かりたいなら、こちらの方が良いのでは、と個人的には思った。
足湯のドーナツの中心は、池になっている。窓は開いているが、外には出られない。
10分に1回、演出として池からお湯が噴き出すという。
1、2回シャッターチャンスを逃して、ようやく撮れた。
↓演出なのか、吹き出す瞬間バコーンと結構な音がする。
数分浸かった後に上がり、風に素足をさらす。これが最高に気持ちいい。
再びお湯に戻り、また温めてから上がる。これを何度か繰り返した。
私以外にもお客さんは、そこそこいた。じっと同じところにいるよりは、足つぼゾーンをザブザブ歩いたり、やっぱり熱い方がいいと言って向こうに移動したり、アクティブな楽しみ方をしている。
私はもうここにいる。歩きたくないし、足つぼと戦う勇気もない。
足つぼは、熱めとぬるめでそれぞれ3パターン、計6パターンがあるのだが、ついぞ全制覇とはいかなかった。
そういうのはうん、もっと元気がある時にやるよ。もしくは、複数人で来た時とかね。
1人でいる時くらい、ボーっとさせておくれ。
あ、1人じゃなくて誰かといる時でも、ボーっとしてるか。
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