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熊野での買い物と同様、予備にスナック系のつまみ、それからミニカップ麺も買った。
必要なものはひと通り選んだが、なんとなく店内をぐるりと回ってみる。
ヨークベニマル、やはりセブン&アイグループの系列だ。スナックや加工品、主に食品のパッケージに、ちょいちょい見覚えがある。
「……」
ヨークベニマルは悪くない。悪くないが、なんだか急に日常生活に引き戻された気分であった。
自宅に1番近いコンビニがセブンというのも、あるだろう。
牛乳や飲料が並ぶコーナーを通った。
なにかコーヒーでもあれば、買おうか。
「おや」
見れば、千本松牧場のミルクコーヒーがある。
混みように恐れをなして素通りした私に、飲む機会を与えてくれるというのか。
1本、300mlの紙パック。
ちょうどいい、今日のお風呂上りに飲もう。完璧。
さらに、もう1つ気になるカフェオレを見つけた。
福島で製造、販売されている、酪農カフェオレ。
かつて、奥会津に住む友人、Tの元に遊びに行った際に見つけて購入したことがある。
1976年から続くロングセラー商品で、まさに昔ながらの美味しいカフェオレ。コーヒー好きも満足、かつ飲みやすかった記憶がある。
ここヨークベニマルにも、その酪農カフェオレの――。
「ハイ・カフェオレ？」
初めて見た。なんだハイとは、何がハイなんだ。
よくわからないが、とりあえず買うことにした。300ml紙パックを、これは2本。
そのうち1本は、カフェオレ好きの母への土産だ。
おそらく、ハイはコーヒーのことだと思う。コーヒーが濃いのだろう、パッケージの色味からしても、そんな気がする。
後に調べたところ、ハイ・カフェオレはエスプレッソを使用していることがわかった。
ほらね、やっぱりコーヒーが濃いのよ。
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