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〇旅の終わり
星の王子さまミュージアムを堪能した私は、再び小田原に戻ってきた。かまぼこ博物館を見るのも、もう6回目である。
さて、私にはまだやらねばならぬことがある。――レッツお買い物タイムだ。
まず探すべきは、K子さんがくれた、忘れられぬパリパリ焼きモンブラン。取り扱い店は、事前に確認済みだ。
前日、私を混乱に陥れた小田原ミナカ・ラスカの、ラスカの中に店があるという。行こう。
駅ビルの1階フロア、お察しの通り、人が多い。
ああ、あった、あった。菜の花、ここがお目当ての店だ。
ちょうど次週、高校時代の友人と会う約束がある。彼女たちへの土産は、星の王子さまミュージアムで買ったタオルハンカチを用意している。それと、ここでお菓子を買っていこう。うん、それがいい。
パリパリ焼きモンブランの他にも、どらやき、まんじゅう、バームクーヘン、他にもいろいろ。
本当は、友人たちに焼きモンブランを食べてほしかった。ところが、賞味期限が2、3日しかない。それだけ繊細なお菓子というわけだ。残念。焼きモンブランは私だけが美味しく食べよう。
友人にはバームクーヘンのハーフを買っていった。調べによれば、これも知る人ぞ知る有名商品らしい。いいじゃないか。友人の1人は、バームクーヘンが大好物と聞いた。ますます、いいじゃないか。
1人暮らしあるある。自分へのお土産が圧倒的に多い。だって、渡す人いないもん。
自分が食べるなら、短い賞味期限なんて、何のその。焼きモンブランを2つ、それからどら焼きを買った。大丈夫、大丈夫。すぐ食べるから。
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