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ホテルには、ロビーの隣に電子レンジが用意されている。
当然、他の宿泊客も使うだろう。
「……」
公共のレンジで、にんにく入りの餃子を温める勇気は、私にはなかった。
まあ、冷めても美味しいでしょ。冷めたといっても、触るとほんのり温かいし。大丈夫、どうしたって餃子は美味しいって。しかもお店の餃子だ。宇都宮のポテンシャルを信じよう。ここ、那須野だけど。
先にチェックインと風呂を済ませて、それか餃子を買いに行くパターンも考えたのだ。
でも、それはそれで買うまで落ち着かなかったり、戻ってきた時に駐車場が空いているか考えて落ち着かなかったりするだろう(ちなみに、満車の場合は隣の駐車場を利用する)。
結局、どっちを選んでも完璧にはなり得ないのだ。だったら、買うもの全て先に買って、後は風呂に入って飲むだけのお気楽コースがいいと思った。
役者はすでにそろっている。ビールも、チェックインした瞬間から冷蔵庫に突っ込んでおいた。
↓本日のつまみ。
餃子のパックが油っぽくなってしまったので、ティッシュを敷いている。
「いただきまーす」
まずは餃子――の前に、ビールだ。
「うんめ」
次に、健太餃子。お店のスタンダードな餃子だ。
「うまま」
宇都宮餃子の中では、割と大きめのような気がする。皮はやや厚めでもっちり、餡もぎっしり。なかなか食べ応えがある。
N子の家で食べた餃子より、お腹にたまるかもしれない。
しかしそれにしても。
「宇都宮餃子買えてよかった……」
そんな1日目の夜であった。
→→NEXT:那須塩原と、長楽寺と猫~24.04.30
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