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最近まで全く意識していなかったが、私の旅行にはある決まりごとがあった。
それは、行先に必ず神社仏閣が入ること。
なんなら、どこそこの寺やほにゃららの神社に行きたいがゆえに、その地を選ぶことが多い。
まあ、つまりは好きなのだろう。
今回、小田原と箱根に行くにあたり、K子さんにざっくりと要望を伝えた。
『小田原城と二宮報徳神社、それから箱根神社に行きたいです』
これだけ聞くと、あんたどんだけご利益欲してるの、と言いたくなる。
『あとはまあ、その場のノリで』
行きたいところや、観光スポットはまだたくさんある。しかし、最初から詰めすぎるのもどうかと思ったのだ。車移動だから、渋滞もあり得る。
自分で運転するならまだいいが、カツカツスケジュールの中、運転しなければいけないのはK子さんなのだ。
かと言って、『まあ当日決めればいいでしょ』では、まずい。事前に考えておけなかった時点で、当日も絶対決まらないパターンだ。そうに決まっている。
結論、ざっくりがちょうどいい。絶対行きたいところを1つ2つ決めておくのが私にとってのベストである。ちなみに、これは1人旅でも同じだ。
小田原城と二宮神社、箱根神社じゃ3つじゃないかと思われたかもしれない。
二宮神社と小田原城は隣接しているので、地点としては1か所にカウントできる。だから大丈夫だ。
なお、昼食と夕飯も事前にリクエストを出しておいた。何を食べたかは、また後ほど。
車は小田原市街をスイスイ走る。やはりというか、車は多い。思っていたより、ビュンビュン走っている。大抵、車社会の土地というのは、そういうものか。
と考えて、いや東京こそビュンビュン走っているなと思った。あれ?
もっとも、有名観光地だから他から来ている車もいるのだろう。
しかし道は広い。走りやすそうだ。
実際、K子さんによると、小田原は道も駐車場も比較的広いと言う。
なるほど、地元の人が言うんだから間違いない。小説に使おう。その土地に住む人から得た情報ほど確かなものはない。ありがたや、ありがたや。
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