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いちごのスイーツたちも気になるが、まずは食事たちだ。
メインは洋食である。
ピザにグラタンに、パスタにカレーにオムライス。からあげにサラダコーナーもある。
全く、ビュッフェというのは、どうしていつもこうなのだ。1度で取り切れないではないか。この時だけ、腕を臨時に4本体制にできないだろうかと真剣に思う。
「よし、食べよう!」
「いただきます!」
↓1巡目の食事。パスタの盛り方が汚くて申し訳ない。
うん、どれも美味しい。お腹が空いているから、どんどん食べられる。
だがしかし――。
「カレーのご飯、入れすぎた。バランスが悪い」
盛った時から怪しいと思っていたが、やはりクロであった。
今回のカレーに限らず、いわゆるお椀タイプの、深いお皿にありがちである。
盛っている時、我々は器をほぼ上から見下ろしている状態だ。深いお皿は、その分表面積が狭い。実際はそこそこの量をすでに入れているのに、そのことに気付かないのだ。
結果、もう少し入れておくかと、ご飯を追加してしまうのだ。
そして、いざ席に戻って食べると『あれ、こんなに入れたっけ?』と戸惑うのである。
私はこれを『お椀の罠』と呼んでいる。
今回は、その後にカレーを入れたので、その時点で罠にハマったことに気付いていた。明らかにルーが入らない。福神漬けなど、ギリギリで生きている。
だからと言って、ご飯を戻すわけにもいかない。入れた時点で、私たちは責任をもって生きていかなければならないのだ。それでも食べるのだという確固たる意志を持って、席に戻るのだ。
今まで何回、そうしてきたことか。
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