食べるだけの旅、それは終わりのない挑戦

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 宇都宮市街に到着したのは、2時ごろ。  車の窓から、チラリと行列が見えた。  あれは、確か餃子の有名店ではなかろうか。  2時を過ぎても行列とはさすが有名店、さすがは日曜日。  この時点で、お持ち帰り作戦は正しかったと思った。  コインパーキングに車を停めて、降りる。 「あわわ……」  ズボンのボタンを外していたことを、忘れていた。    正しく(!)着用したところで、ドン・キホーテに向かう。  『来らっせ』は、地下にある。  何を思ったか、N子はうっかりエスカレーターで上に上がってしまった。アホの熊野は何も疑わず、それについて行った。 「あれ? なんか違う?」 「いや、地下に行くんだよ!」 「何で私、上に来たんだろ」 「さあ……」  ご利用の際は、私たちのようなドジにお気をつけて。 『来らっせ』に来た私たちは、またまた人の多さに目を丸くした。  時刻はもう2時半になろうとしている。なのに、店の前には順番を待つお客さんでいっぱいだ。整理券まで配っている。 「これは、キツイね」 「うん、買って帰ろう」  冷凍餃子コーナーに向かう。  驚くなかれ、すでに売り切れている商品さえあった。 「何食べようか」  買い求めるは、本日食べる餃子と、後日自宅で食べる餃子。  冷凍餃子は、1箱だいたい20~30個ほど入っている。となれば、2人で分けて食べるには、2種類が限界だろう。 「有名店もいいよね」 「野菜多めがいいかな、私」 「あ、ここの餃子は美味しかったよ」 「マジか」  さて、どこのお店の餃子を食べたかは、この後写真付きでご紹介するので、お楽しみに。
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