母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

 私の母方の祖母は、自宅から歩いて15分ほどの都営住宅に、1人で住んでいる。  別に、近くに住もうと思って住んでいるわけではない。私が何となくいいなと思って決めた物件が、そこだっただけである。  母からすれば、自分の出身地に親と娘が住んでいるわけだ。  何で私だけ八王子に住んでいるんだろう、とよくボヤいている。  さて、この祖母。年齢も若ければ、身体も元気だ。  70代後半に差し掛かってもなお、週5で自転車をこいで、パートに出かけている。  老人ホームでの、掃除と洗濯。老人の世話を老人がするという、まるでこの国の縮図のような状況だ。  1人暮らしであるが、飲み仲間は多いようだ。家に押しかけられて(!)飲むこともあれば、みんなで釣りに出かけることもあるらしい。  らしい、というのは、私も母も、そんなに連絡を取らないからだ。  正月に泊まりで家に行く、それから母の日にうちの母が(ややこしい)花を贈って、そのお礼に電話をもらう。このあたりで、生存確認をしている。  まあ、便りがないのは元気な証拠。いつかその時が来ても、この祖母は孤独死することはなさそうである。  それはそれでいいことだよね、と母とよく言い合っているのだ。  ちなみにこう書くと、きっと若くて今時のおばあちゃんなのね、と言われかねないので補足しておく。  若いが、決して時代に乗れている人ではない。  未だにガラケーだし、メールも目が見えないからと言って嫌がる。  基本、よくわからないことは『わからん』で終わらせてしまう。  わからないと言って、こちらに聞いてくることもない。  この私が言うのもなんだか、結構自由な人だ。
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