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さて、次におさえるのはホテルだ。
正直、車は1か月前くらいでも大丈夫。
しかしホテルは早く取った方がいい。行程なんて決まってなくてもいい。1にホテル、2にホテルだ。
今回探すホテルの条件は、こんな感じ。
1.大浴場あり、もちろん温泉
2.喫煙可の部屋があること(母が煙草を吸うため)
3.朝夕バイキング希望(祖母と母があまり食べない、そして私の生魚アレルギー)
4.1～3までの条件を満たしつつ、なんかいい感じのきれいなホテル
「……」
2と3が、非常に難しい。
バイキング形式の、割とリーズナブルなホテルは、ファミリー層を狙っているのだろう、全部屋禁煙ばかりだ。
反対に、昔ながらのホテルだと部屋で吸えるのだが、食事がたいてい会席だ。
あと、ちょっと高い。それは困る。
そもそも、煙草を吸える部屋自体が少ない。
ビジネスホテルが、結構この条件を満たしてくれる。しかし、大手観光地の箱根には、ルートインもアパもない。
「おや？」
そんな中、希望にぴったりの宿を見つけた。
木もれ日の宿、ふるさと。
箱根湯本から車で5分ほど、ホテルおかだの隣に位置する離れの宿である。
お風呂は、ホテルおかだの広い大浴場。朝夕食も、おかだの広いレストランでバイキング。うんうん。
で、おかだには喫煙OKの部屋がないのだ。しかし、ふるさとにはある。
写真を見る限り、部屋も広くてきれいではないか。
値段も、13,000円ほど(平日料金)と、箱根の中ではリーズナブルだ。
朝夕がついてこれは、むしろお得だと思う。
「予約！」
部屋タイプは複数あれど、私が狙う喫煙OKで1番安い部屋は、何と1日1部屋。
いざ、勝負。これまで、新幹線やレンタカーや、ホテルなど、数々のネット予約争奪戦を制してきた熊野のプライドにかけても、ここは抑えなければならない。
お風呂のお湯がたまったようだが、ちょっと待ってくれ。今は忙しいのだ。
「……ふう」
予約完了。
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