鶏の、ゆりかごから墓場まで

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田中養鶏所では、若鳥500羽の搬入口と、廃棄される廃棄鳥500羽の保管倉庫を別々に分けていた。これから納品される若鳥には、縦、横、高さが、27センチある個室が、与えられている。 それに比べて、廃棄される鳥には、同じ27センチ四方のゲージに、窒息死しない程度に、2羽づつが、寿司詰めにされていた。 納品されたばかりの、若鳥がそれを見たら、不安な気持ちになり、ストレスが、溜まるのではないか? 結局はストレスが原因で、産卵率が落ちると、気配りをしたのが、(株)鬼山商事の社長だったのである。
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