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体のありとあらゆる部分に、水刃の舌が這う。
首に、鎖骨に、小さな乳首に。摘まみあげられ、吸い上げられ、指の腹でやわやわと捏ね上げられる。そんなところに触れられてもと思ったのに、おれの雄茎からは先走りがたらたらとこぼれて止まらない。硬く張り詰めた先端に口づけし、水刃がちろちろと舌で竿を舐めていく。
「あっあっ! やっ!」
双球を優しく揉まれ、鈴口からこぼれた雫は全て水刃の熱い口中に飲み込まれた。
「だめ、みずはぁ……」
息も絶え絶えなおれを水刃は抱え上げて、隣の寝室に連れて行く。さらりとしたシーツが敷かれたベッドにそっと下ろされた。わずかな光の中で水刃の体はとても美しく輝いている。
水刃は自分の長い指を口に含んだ。指先から根元までがぬるりと光る。淫靡な仕草に目を瞠ると、妖艶に笑う。
「唾液の中にも体を痺れさせる毒はある。火未の体を、ゆっくり拓くね」
後孔に触れられ、指先がぐちゅりと中に潜り込む。じわじわと熱いような痺れるような感覚が広がっていく。たまらなくなって、水刃の指を入れたまま後孔に力が入った。きゅうきゅうと指を締めつけているのがわかる。
「ああ、指だけでもそんなに締めつけられたら、たまらないな。こっちが我慢できなくなる」
片手で抱きしめられると、内腿に熱く硬いものがごりごりと触れた。水刃の雄茎はおれのものとは比べ物にならないほど大きい。
「早く火未と一つになりたい」
甘い声で囁かれ指で肉襞の浅い所に触れられて、おれの体はびくびくと跳ねた。快感を得た一点から足先まで、突き抜けるような痺れが走っていく。
「あっあっ! みずはッ!」
「ん、ここ、気持ちいいね」
何度もこりこりと触られて、出したくて出したくてたまらない。
「い、イクっ」
「ひみ、火未。待って」
後孔から中をかきまわしていた水刃の指が引き抜かれた。急に寂しくなって体が震える。両足の膝裏をすくわれ、水刃の滾りきった楔が当てられる。水刃のそれを見て、おれは目を瞠った。
赤黒く太いものの上に、くっきりと星紋が浮かび上がる。
目を離せずにいるおれに水刃が笑う。
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