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「ヒヨリさん」
「はい?」
「本当は明日お会いして話そうと思っていたことなのですが……」
「うん? なあに?」
私は、きょとんとする。
「僕と――その……お付き合いして頂けませんか? 恋人同士として」
彼は、照れながらそう言った。顔を赤くして。
そっか。
なんだ。
お付き合い。
付き合いかあ。
――って、え?
「お恥ずかしいことですが、ヒヨリさんに、一目惚れしました」
「えええええっ?!」
私は持っていたお茶を思わず落としそうになった。
「そんなに驚かなくても……って、やっぱり驚きますよね。こんな話」
ぽりぽりと。頭をかきながら、彼。
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