第1話 神様につかえる天界の執事様に一目惚れされまして

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「わわわ、私と、お付き合い?!」 「はい、そうです!」 「ほ、本気?」 「当たり前です。嘘で、このような話はしません」  真剣な顔で手を取られて。  私は心臓が飛び出るくらい驚いていた。 「返事は急ぎませんので」 「でっ、でも……」 「ヒヨリさんの都合のいい時に――そうですね、じっくりと考えてお返事をください」  握手をして。  お辞儀をされる。  イズーは、どこまでも紳士だった。  淡いブルーグレイの瞳。吸い込まれそうな海のような深い優しい色。  私は知らず知らずのうちに頬を赤らめていた。  男の人からの告白なんて生まれて初めてだったから。  遊び相手はいつも、リリーだったから。 「そう言えば――」 「なあに? イズー」  ぽんと、手を叩いてイズー。 「泣かないで、とリリーが言っていましたよ」  優しい瞳で。彼は言う。
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