第1話 神様につかえる天界の執事様に一目惚れされまして

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「寿命は誰にでもあるものです。リリーはそれを無事に終えました。あなたにも無事に終えて欲しいとリリーは願っています」 「――うん……そっか」  私もそっちへ行きたいと。  願った時がある。  それを思い出して、私は少し笑った。  イズーは、何か不思議な力を持っているような気がした。  何だか、こう、温かい気持ちになる。正直、落ち着くのだ。 「……お付き合い、しようかな」 「えっ」  私は微笑んだ。気持ちは、もう固まっている。  だって、悪い人には見えないじゃない?  イズーが真剣な眼差しでこちらを見つめてくる。 「今、言ったことは本当ですか?」 「私、嘘は嫌いなの」 「じゃあ、じゃあ、僕と?」 「うん。よろしく……お願いします」 「やったー!」  イズ-は飛び上がって喜んでいる。  何だかそこまで喜ばれると、こちらも嬉しい気分になった。
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