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「ヒヨリさん」
手を取り、じっと見つめられて。
「僕、ヒヨリさんのこと一生大事にしますから。絶対に幸せにしてみせますから」
「うん、ありがとう」
不意に。
優しく抱きしめられて。
ふわっと、頬にキスをされていた。
私は何が起こったのかわからず、硬直してしまっていて。
しばしのあと。
真っ赤な顔をした私が――ううん。二人が、そこにいた。
「ヒヨリさん、大好きです」
いきなりの。
キスには、ちょっとびっくりしたけれど。
「イズー」
「はい」
「リリーをよろしくお願いします」
「もちろんです」
笑って。彼は大仰に頷いた。
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