第1話 神様につかえる天界の執事様に一目惚れされまして

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「ヒヨリさん」  手を取り、じっと見つめられて。 「僕、ヒヨリさんのこと一生大事にしますから。絶対に幸せにしてみせますから」 「うん、ありがとう」  不意に。  優しく抱きしめられて。  ふわっと、頬にキスをされていた。  私は何が起こったのかわからず、硬直してしまっていて。  しばしのあと。  真っ赤な顔をした私が――ううん。二人が、そこにいた。 「ヒヨリさん、大好きです」  いきなりの。  キスには、ちょっとびっくりしたけれど。 「イズー」 「はい」 「リリーをよろしくお願いします」 「もちろんです」  笑って。彼は大仰に頷いた。
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