第2話 天界の執事様のお仕事って大変だ!

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「イズー……」 「ヒヨリさん」 「……もう三日も経ってるんだよ?」 「すいません」  ふと、体を離して。  距離を置いて。  目と目を合わせる。  イズーは、相変わらずの優しいブルーグレイの瞳をしていた。  私は、ぷうっと頬を膨らませ言葉を続ける。 「……お仕事は、もういいの? それとも、ただちょっと寄っただけ?」 「いえ、今日の分まですべて片付けてきました」  本当は。  本当は。  まだ、ぎゅっと抱きついていたかったけれど。  顔が赤くなって、それを踏み止まらせる。 「じゃあ、じゃあ、これから自由時間?」 「はい、大丈夫です。存分にヒヨリさんとデートが出来ます」  その言葉を聞いて。  私は満面の笑顔になった。  イズーは、私の手を取ってエスコートし、椅子にそっと座らせる。  そして自分はベッドの上に座り「ふう」と息をついた。
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