第1話 神様につかえる天界の執事様に一目惚れされまして

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「イズーさん」 「イズーでいいですよ」 「じゃあ、イズー」 「はい。なんでしょうか、ヒヨリさん」  目を細めて。   彼は私を一直線に見つめてそう言った。 (ええっと……とりあえずは……)  私は気持ちを再度落ち着かせて。 「ありがとう」  と、彼に言った。 「リリーを天国に連れていってくれて、ありがとう」 「ヒヨリさん。これも僕の仕事の内ですから気にしないでください。それより身体の方は大丈夫ですか?」 「うん。大丈夫よ」  椅子に腰かけて。  私は出ていた汗を拭った。 「ヒヨリさんにまた会えて、僕、嬉しいです」  どこから取り出したのか紅茶のセットを取り出し、お茶をいれ始めるイズー。
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