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そのゲームは子供向けだった。そう、主人公も子供に好かれそうなデザインをしていたし、基本的な……表面上の世界観は子供向けだと万人に言われて何一つ差し支えのないようなものだった。
……そう、表面上は。
だがそのゲーム、ボスの設定や世界観について調べてゆくうちに、興味深い事にかなり深く作り込まれているのが分かったんだ。
その世界観は……まあ、イマ風に言うと「厨二臭い」世界観が、ゲームの裏側に隠れていたんだ。
俺はそれに惚れたんだ、どこまでも深く、深く溺れそうになるほどに。
何度も何度も設定を見直して、何度も何度もネットから過去作の設定とかを引っ張ってきての繰り返し。
……その末に、俺は脳内にて妄想をし始めた。
妄想と言っても、そのゲームに纏わるものでしかないから、二次創作という言葉が一番似合うだろうか。
脳内バトル。
おそらく、年頃の男の子なら誰もがやった事のあるアレであり、それが俺の創作への原動力となっていた。
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