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行きはお互いを知りたくてあんなに話していたのに、帰りはお互いの未来を想像して妙に恥ずかしく言葉が減ってしまう。
「デートだというのに山奥に連れて行ってごめんね」
「いいえ、ありがとうございました。ずっと守り続ける、ってほんとうにうれしかったです」
「こちらこそ、本当に俺でよかった?」
「もちろんです。これからずっとお願いします」
帰りは4人でピザのおいしいイタリアンの店で一緒に食べた。
ここはお礼を込めて、ということで隼人のおごり。
「また、ダブルデートする?」
「うん、しよう。今日は楽しかった、ありがとう」
「ほんと、ありがとうございました」
楽しいひと時、こんなに楽しかったのは久しぶりだ。これで美咲のことを忘れて前へ進むことができる、隼人はそう心の中でつぶやいた。
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