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彼の両親は、他の二人の子供に、それぞれ二人ずつ孫がいるから、いなくても大丈夫だと……
なのに……
だから、義理の両親は慰謝料を払うのは当然と言ってくれた。それも、元夫には不満だったようだ。
ののしられた時、絶対に金額で折れないと決めた。
破局の理由を私に負わせようとした男と、既婚と知りながら誘惑に応じた女に、譲歩する必要はないと。
私の要求が通ったけど、残ったのは虚しさだけだ。
夢は、こんな金額で換算されるようなものなのかと……でも、金銭でしか測れないのも現実だ。
前は、死別は辛いと思っていた。母は、父と仲が良かったし、かなり苦労もしたから。
でも、今は違う。いい思い出だけが残るのは幸せだと……
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