キミと見あげる夜空には

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　「大きくなったわね。生まれて……半年か。子供って、ほんとすぐ大きくなるね」

　仏壇の父に挨拶した後、志穂さんに抱かれている姪に笑顔を向ける。

　半年前に初めて見た時、生まれたばかりの姪は触るのも怖いくらい小さかった。

　上の二人の時も同じことを思ったけど、末っ子の姿は特別な感慨を抱(いだ)かせた。

　「親は意外に気づかないけどな。周りにそう言われて、そういえばって画像確認するくらい」

　倫生(みちお)の言葉に苦笑してしまう。友人たちも似たようなことを言っていた。

　「抱っこしていい？」

　志穂さんに訊(き)くと、嬉しそうに頷いてきた。

　「伯母さん、抱っこしたいって。良かったね」

　怖々と受け取って、そっと両腕で抱(かか)える。