お父さんは雀士

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3話 私はミイ。小学五年生。妹と4枚麻雀をするのが趣味の普通の女の子。 最近は『ちゃオ』から『リボン』に読む雑誌を変えたの。だって『十二歳』終わっちゃったし。私もお父さんも『十二歳』を楽しみにしてたのよ。今では『ハロイノセント』と『初コン』が毎月の楽しみ。もちろんお父さんも一緒に読んでるわ。 うちのお父さんって子供なのかな。妹の幼稚園にお迎えに行くとだいたい一緒になって遊んでから帰ってくるし、よその子たちにも人気でよく、コッちゃん遊ぼう。コッちゃん見ててね。と取り合いになってるみたいだ。 本人が言うには、お父さんは遊んで暮らしてるからね。言ってしまえば遊び人。だから子供達にはお友達と変わらないように見えるんじゃないかな。だって。そういうものかしら。 この間、小学校の防災訓練があって引き取り訓練という保護者が学校に引き取りにくる行事があったのだけど、うちはお母さんじゃなくてお父さんが来たの。そしたらその日以来わたし新しいクラスで少し話しかけられるようになったわ。南上さんのお父さん若くてかっこいいね。って。若くはないよ。と言ったけど。いいないいなと羨ましがられた。 その事をお父さんに伝えたらお父さんは天狗になってお母さんに自慢してた。 昔からモテてたけど今ほどこの容姿で良かったと思ったことはない。娘の役に立てるとはね。だってさ。 いつも優しくてかっこいいお父さん。ミイはお父さんが大好きよ。
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