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妙な動機と溢れ出る汗に戸惑いながら、俺は震える指で遥の全ての投稿を見ていた。
文字だけの投稿もあったが、そこに書かれていたのは、俺への不満や暴言の数々だった。
『浮気しても許してくれた彼氏チョロすぎw』
『彼氏とのセッ○スつまんない。その点カレなら最高!満足度が全然違う』
『優しいだけの頼りない彼氏より、ちょっとクズ入ったカレの方が惹かれる〜』
『イベント全部彼氏と過ごさなきゃいけないのがダルい。カレと過ごしたいのに〜』
『本気で私がアイツに惚れ直したとでも思ってんのかな?だったら頭弱すぎでしょwあんたなんかに本気で戻るわけないから!金と見栄のためだってw』
気づいたら、俺はスマホの画面に涙を落としていた。
一度落ちたら、無数に溢れ出て来る透明な塊。
画面上でぼんやりと流れて広がっていく。
(嘘だ……こんなの遥じゃない……)
見たくもないけど、嫌でも目に入る二人の性行為の様子。
『やっぱりカレのプレイが最高!』
そんな文字と共に投稿されている。
モザイクも加工もないそのままの2人の裸や顔、声、表情までが写っていた。
(遥のこんな声もこんな表情も…見たことない…)
俺の前では見せなかった遥の色んな面が見えてしまった。
そんな事実に呆然としていると、遥から電話がかかってきた。
俺は事実を知ってしまったことをどうにかして隠そうとしながら、4度目のコールで電話に出た。
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