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ノンフィクションを書く2
いつか必ずその復讐してやろうと、そうしてバカ笑いをしてやろうと思っていたら、彼はちゃんと過去にやらかしていた失敗の数々を週刊誌に売られ、晒されて、表舞台から姿を消してしまった。
あーらら、と、それを私はテレビで見て、肩の力を抜いた。
旅先の沖縄の、沖縄そば屋さんに置いてあったテレビのニュースに、流れてきたのだ。
洋服のフードで顔を一生懸命隠しながら、沢山の人やマイクに囲まれ、なんとか道を早足で進む、彼の姿は情けなかった。
かき氷を食べながら、煙草を吸って、ざまあねえなあって、笑ってしまった。
店の外に出ると、ご機嫌で笑いを堪えながら、その場で彼に電話をかけた。
最低なクズである生き残りの私は、哀しそうな声で「頑張って下さいね」とだけ伝えた。
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