生きづらさ

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生きづらさ

 そんなことを思いながら、利用するには便利であろう私のような人間が他にもたくさんいることを知った。  私なんて、褒めていればなんでもやるのだから。  私の頑張りを褒めてくれるのであれば、なんだって頑張ってしまうのだから。  その他の子だって、何かしら抱えて生きている子達ばかりだったろう。  そして、それは昔からきっとそうだった。  小学校も、中学校も、高校も、みんな何かしら抱えて生きて来ていて、そして大人と言われる年齢になってもそれは何一つ変わっていなくて。  そこいらじゅうにいる人々みんなが何かしらの傷や重さや辛さややるせなさ、憤り、虚無感、色々なものを抱えて生きている。  生きていることで、苦しいことがあるのは誰しも同じだ。  けれど、それでもやはり、比べてはいけないとは思うのだが、重い、軽い、は多少あるのではないだろうかと思うのだ。  もちろん客観的に見て、と、主観的に見て、では違うだろう。  けれど、発達障害を持つ人、知的障害を持つ人の生きにくさ、は、正直言って健常な人の倍以上はあるのではないかなと思う。   まあ、だからと言って「私は発達障害だから大目に見てね!」なんて胡坐をかくやつはバカだと思っているけれど。  努力をしろ、努力を。
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