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変わるきっかけ
今だったら、もしかしたら他に道があったのかもしれない、とふと想いを馳せることも出来るが、その時の私にはそれしかなかったのだ。
あの過去の「衝動性のまま生きる」が、そのまま継続していて、今の私の生き方のままだったのならば、今頃私は普通に生活は出来ていないと思う。
とても激しくて、大変で、はちゃめちゃな数年間は今でも心の中で時々鈍く輝くくらい面白おかしくて楽しかったけれど、いつでも死にそうだった。
いつでも死にたかったし、死んで良くて、死ねば良いと思っていた。
でも、そんな私には、人生の途中で、変わるきっかけが待っていた。
そうして私は、そのきっかけ以降は、全てを自分の血肉として飲み込んで、今を大人しく、社会に適応できるように尽力して生きるハメになってしまった。
それは、なかなかに難しく、けれど嬉しい変化だった。
なのでまあ、そんな私の東京での若かりし頃の「もがき」の一部だけをただ書いてみた。
ただ発達障害を持っている私でも、昔と変わらず今だって一生懸命に生きている、と言うことは何一つ変わらない。
みんな、健常者の人だって、一生懸命生きている。
同じだから、出来れば邪魔にしないで欲しい、クズ、ゴミ、社会不適合者、そうかもしれない、でも今は、生きてるの、やめたくない。
生きているだけで迷惑かもしれない、けれど、働くし、病院にもちゃんと行くし、出来るだけ迷惑にならないようにって、頑張るから。
これはただの私の独り言で、人それぞれ価値観や考えは自由だから、無理に認めて、優しくして、大目に見て、とは言えないし、思わない。
そもそも、発達障害であることに胡坐をかいて、何一つ変わろうとする努力をしないやつは、私も嫌いだ。
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