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「ねぇ、篤くん。騙されてない?」
仕事と思い出話の合間に料理を口にするとこういう料理は初めてだが面白いと思った。
今度、梨香子と来てもいいかなと考えていたので、音羽が何を言ったか最初わからなかった。
「え、何?」
「だから篤くん、あの女と別れた方がいいって。」
音羽の言葉の意味をなんとなく理解するとムカついてくる。
「彼女の何を知ってる?」
自分の声とは思えないほど低い声が出た。
「私、調べたの。篤くんは知らなかったのかもしれないけど、会社の中じゃ遠距離の彼氏がいるって有名みたいじゃない。優しい篤くんと遠恋の彼氏の二股しているって事でしょ。
ほかにも合コンやって毎回お持ち帰りしているとか。
仕事の時は、お高くとまっていて仕事やりづらいんですってね。優香も大変だよね。」
「んー。まだ2週間くらいだけど私はそこまで大変って感じはないけど…」
「それは自分の周りだけ、いい顔しているのかもよ。」
優香が自分の感想を言うが、自分の言葉に自信を持つ音羽にはスルーされる。
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