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「少しは自信ついた?」 「ん…あっくんがいてくれたら、自信持てそう。」 「りーは、仕事の時はしっかり者で、早いけど丁寧。周りに気を使いすぎるくらいに優しい子。料理も上手。でもプライベートだとちょっとドジっ子で…そんなとこもかわいくて、俺の自慢の彼女だよ。」 「そんなふうに言ってくれるのあっくんだけだよ。」 「他のやつが、りーの良さに気付かない間に独り占めしてやるんだ。」 「ありがとう…でもあまり甘やかすと調子に乗っちゃうかもよ。」 梨香子が篤を見上げると篤は、明後日の方向を見る。 「りー。その顔、反則。」 「あっくん?」 「ごめん。我慢できない。」 そのまま篤は梨香子をベッドへ押し倒した。 勢いのままキスを交わし、お互いの肌を合わせる。 何度も高みに昇らされた梨香子の身体が跳ねると篤も同時に果て、薄い被膜越しに欲を放っていた。 「りー、大好きだよ。一緒に幸せになろうな。」 そのまま眠ってしまった梨香子に篤はそう言って、そっとキスをした。 結局、ふたりで婚姻届に記入したのは、翌日になってからだった。 いつもより少し遅く起きて、ブランチを食べた後、ダイニングテーブルで緊張しながら名前を書いていく。 「書けたよ。」 「どうする?このまま持っているか、りーのお父さんに書いてもらって市役所に出しに行くか。」 「あっくんの奥さんにして欲しい。」 「うん。今日からりーは俺の奥さんだからな。」
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