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「ごめんね、あっくん。」 「りーが謝ることなんか何もない。」 「いつか普通の親子になれたらいいと思って来たけど、お母さんが変わらないと無理なのかな。」 「そうだな。何かきっかけがないと厳しいとは思うけど、その分、俺がりーの側にいるからちゃんと言いたいことが言えるようになろうな。」 「私…運のない方だと思っていたけど、あっくんと出会うことに運を使い果たしていたからなのかなぁ。」 梨香子がそう言うと篤は頭をポンポンしてくれた。 「りー、かわいすぎる。でも運は使い果たしてないはずだよ。これからいっぱい幸せになるんだからな。」 ふたりで手を繋いで市役所に行き婚姻届を時間外窓口に提出した。 「はい、受理いたします。おめでとうございます。」 「これからよろしく、奥様。」 「こちらこそ、よろしくお願いします。旦那様。」 顔を見合わせて、ふたりは笑顔になった。
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