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「それにしてもあなたって、とんでもない友達がいるのね。」 首を傾げると優香が話を続けてきた。 「金曜日に食事した時、音羽があなたのことを調べたって言い出して、色々聞いたの。飯田くんはそれに対してに、否定して怒ってたわ。で、その噂の出どころがあなたの大学時代の友人だって話になってね。 どんだけ嫌われてんの?ってびっくりしたわ。人選んで友達になりなさいよ。」 「片桐さん…」 元々サバサバしたタイプで思った事を口にする優香にはっきり言われて苦笑いしか出ない。 「あ、私、言い過ぎた?」 「大丈夫です。今は私もそう思っていますから。」 「そ、そう。」 「さぁ、今週もお仕事頑張りましょう。」 机の上の書類をトントンと揃えると梨香子は、仕事に集中する。 篤たちも話が一段落したのか、ぞろぞろと研究室に移動して行って残ったのは新田課長だけだった。 「梨香子、結婚おめでとう。ふたりのお祝いしたいけど都合はどうかな。」 「ありがとうございます。門限なくなったから、仕事に支障がなければいつでも大丈夫です。」 「それじゃ、飯田の都合、聞いておくから。」 研究開発一課の空気感の良さは、やはり新田課長のおかげだなぁと思った。
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