No title

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No title

弟と一緒に、昨晩の流星群の絵を描く。北極星から放射状に広がって、星たちが遊んでるみたいだった。でも隣の弟の筆は止まっていて、理由を尋ねると、沈んだ声が返ってきた。 「まん中のお星さま、避けられてるみたいでかわいそう」 僕らは絵の中の北極星の隣に、一回り小さな星をそっと書き加えた。
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