青の音

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青の音

学生時代は吹奏楽に懸けた。上手になりたくてボロボロの楽譜にかじりついて練習をした。褒めてほしくて、認めてほしくて、必死だった。 今も音楽を嗜んでいて、よくプロの演奏を聴く。空間に広がる壮大な世界は、私の顔を熱くした。あの頃の幼い承認欲求を閉じ込めたくて、ゆっくりと瞼を下ろした。
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