積み重ねたもの

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積み重ねたもの

「ごめんなさい、もう疲れたの」 嘘だと思った。でも君は人を傷つけるような嘘をつく人じゃない。 引き留めるべきなのに、口の隙間から息が漏れただけだった。 僕らが積み重ねてきたものは何だったんだろう。例えそれが君にとって恋と呼べなかったのだとしても、僕は君との時間を失いたくはなかった。
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