ケミカルライトの夢

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ケミカルライトの夢

丸い月の夜、部屋を抜け出して河川敷で歌を歌う。川面に反射した街頭がゆらめく中、正しい音に向かって息を弾き出す。思ったとおりじゃないのに、胸がどきどきした。 本物のスポットライトの下、キラキラの観客席に向かって歌いたい。生まれたての夢だけど、目指す場所だけははっきりと見えていた。
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