何か

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何か

透き通った目をした同僚の姿に胸がちりちりと痛む。あいつは何かを追いかけていて、時間に追われるだけの俺には眩しすぎた。 俺が憧れたのはそういう大人だった。同じ時の流れを生きているのに、どうしてこんなに進み方が違うのだろう。いつの間にか何かを落としてしまったからか、答えは出なかった。
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