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土方さんは僕の隣に入ってくる。
『ふぅ…いい湯ですね』
僕は隣にいる土方さんに言って、ちらりと見る。
土方さんは腕を組んで僕を見る。
(((久しぶりじゃねぇか?こうやって二人で入るのは))
『そうですね。変なことしないでくださいね?そういう趣味はないので』
((はぁ!!誰がお前なんかと!!))
『だから、そういう眼で見ないでくださいよ、そういう趣味はないですってば』
((俺だってそういう趣味はねぇ!!))
『さて、そろそろ出ますね。これ以上いると危ないですから』
後ろのほうで叫んでる土方さんを無視して先に出る。
そして自分の部屋に戻ろうと、廊下を歩く。
その時、ふと花びらが落ちてくる。
花びらを見て、また君を思い出して空を見上げる。
{こんなところで、なにしてるんだ?}
声をかけられて振り向く。
『あ…一くん、空をね、見てた』
{疲れてるのではないか?}
『うん、でも大丈夫』
{あまり無理はするな。お前が倒れるとみんなが心配する。特に一番隊の奴らが}
『うん、そうだね。気を付けるよ』
僕は微笑んで、また空を見上げる。
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