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「あの、響です。よろしくお願いします」
視線が合った手前、無視は気まずいと思い、響は隣の女子生徒に挨拶をした。
「一つ言っておくけど、私にあまり関わらない方がいい。クラスメイトから弾かれるわよ」
怪しげな笑みを浮かべると女子生徒は窓の外を眺めた。
「弾かれる…」
響は周りの生徒達の視線が、自分に向けられているのに気付いた。
ここの生徒達は何かがおかしい!?
異様な雰囲気に彼女は初日から不満を覚え、この学校に嫌気が差して来た。
「藍染さん、隣りにいる零には関わらない方がいい」
逆の右隣にいた女子生徒が、小声で響に忠告する。
「私は沙織、よろしくね」
やっと、まともそうな生徒に出会い彼女は内心ホッとした。
「響です、よろしくお願いします」
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