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ノディエさん2作品
篠田知和基(ちわき)先生訳『ベアトリクス尼伝説』(『ノディエ幻想短編集』)より
敬虔な修道女だったベアトリクスは、男にしつこく誘われ、断り切れずノートルダム寺院を去ってしまう。しかし、男は彼女を捨てる。
ベアトリクスは落ちぶれるが、偶然ノートルダムの前で救われる。
彼女は自分は昔そこにいたベアトリクスだと話すが、入り口で応対してくれた女性によると、何と「ベアトリクス様」は今でも敬虔な方だという。
「ベアトリクス様」に対面するベアトリクス。
その日、1人の女性がノートルダムに戻った。最初からいたかのように歓迎してもらえた。だが、同時に1人の女性がノートルダムの入り口で亡くなっていた。
感想
不思議な話です。今でも敬虔なもう1人のベアトリクスの正体は? ベアトリクスが戻って来たのに入口で亡くなっていた? 答えが出ません。でも不思議な感動に包まれました。
『蛍』(ノディエ全集より)
もちろん、蛍の光のことも書かれていますが、私の訳が合っていれば、「蛍は恋の使者」というようなことも書かれていて、ロマンティックな詩だと思います。
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