Dead or PURIN.

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 込み上げてくる心配と、早く癒されたい気持ちでぐちゃぐちゃになる。今や深呼吸をしても落ち着けない。    体が勝手に動くまま、冷蔵庫の扉を素早く開けて最後の一番下の段を凝視する。ここには、件のヨーグルトなどがある場所だ。  変わらずヨーグルトの隣はあいている。  私はかき分けるようにして乱雑に探す。ない、ない。ないないないない。おかしい、ない…! ない!  以上、上記の流れをもう三回はやっただろうか。息が切れる。  力が抜けるように地べたに座り込む。  どうしてだ、どうして。  考えられる原因…。この家に入れるのは、昨日は友達を呼んでいないことも含め、当たり前だが家族のみ。家族構成は、母・父・姉・弟。なら犯人は、この中の誰かだ。  まず母。は、ありえない。あの人は卵アレルギーだ。  父。いつもは仕事で帰るのは20:00くらいになる。昨日もそれくらいだった。もうそのタイミングにはすでにコンビニに行っていたので、確かに犯行におよぶことは可能。だが昨日の父は会社の同僚にかなり飲まされたらしいので、帰ってきてすぐ酔いつぶれて寝てしまった。プラス、朝はいつも忙しく、朝ごはんを食べないので、やはりなし。    となると、残るのは…。
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