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prologue
-＊-＊-＊-＊-
東京タワーが間近に映る夜景を後ろに、社長の顔が近づいてくる。
ガラス張りの壁に片手をついて、私を捕らえた。
社長の手が私の顎を持ち上げる。
「社長、私なんかにキスしようとしてます、今」
「そのつもりだけど？」
「社長とそういった関係になる気はありません」
社長の求愛行動や愛の言葉には慣れていた。
攻防戦は、いつも突然。
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