ペルセウスを探しに
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八月十二日、二十三時五十八分。 尾を引くように流れたミントグリーンの星に祈りをこめる。 逢えますように、彼が約束を覚えていますように、来てくれますように。 ジジジジと草原で鳴いていた虫の声が止み、同時に蒸し暑かった丘に、一瞬爽やかな風が吹き抜けた。 耳をすませば、草原をかき分ける足音、その影に見え隠れしてる一筋の赤い光。 八月十三日、零時ちょうど、待ち人来たる。
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