血しぶきの街

煽り魔

ちなみに一緒に行った女の子は相変わらずのオラオラ飲みで、周りのホストに「いいから飲めよ、はやく酔っぱらえ！」などと言ってめちゃめちゃに絡み、飲ませまくっていた。

そんなこともまあ面白かったから、いつもしゅん君と二人でそのような光景を見ていたものだった。

正直最悪な客だったと思う。
私もキャバクラで似たようなことをやられたことがあるが、普通にキツイし、その客を嫌いになる。

でもその女の子自体はあまり飲まないようにしている。
ちゃんと家に帰る為だ。上手いな、本当にな。
私には出来ないな、と思ったものだ。

その女の子は自分は少しだけ飲むくらいで、毎回周りにめちゃめちゃ飲ませようと煽りまくる。
その煽り方が本当にめちゃくちゃで、気が違っているような、と言うか、まあ病んでいるな、と言う感じが私とフィーリングが合ったのだと思う。
まあ、そういうタイプの女の子だった。

まあつまり、今まで全く興味がなかったのに、この子が私をホストクラブと言うものに誘ったからこそ、「ホストクラブに行く」と言う行為を覚えてしまったのだ。

別に恨んではいないし、嫌いでもないし、楽しかったのでありがとうと思っている。

私は、基本的に何が起こったって、最終的にどうするか、その判断を下しどう行動するのか決めるのは自分なのだから、何がどうなったって全ての事柄は自分の責任だと思っている。

ただ、自然災害と通り魔とレイプ犯罪はのぞく。
それらは私のせいではない。

でも…