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｢真由､ごめんね｡でもお母さんは真由を守るからね｣
娘の寝顔を見て､私がしっかりしなくちゃと思う｡
うじうじ悩んでいる時間がもったいない｡
娘が幼稚園の遠足で使うリュックサックに､たくさん下着を詰めて､普段着は数着にして､コンパクトにまとめた｡
娘の荷物をまとめてから､私は自分の荷物をまとめたかったけど､服や下着は寝室のクローゼットと収納ケースに入っている｡
明日､夫が仕事に行ってから服はまとめよう｡
貴重品の通帳､カード､母子手帳､印鑑は小さなバッグに入れて､財布は私が肌身離さず持っていることにした｡
最悪でも現金があれば何とかなる｡
しばらくは実家で生活させてもらうけど､娘は幼稚園は転園か保育園に行くことになるかもしれない…空きがあればだけど｡
もう離婚する方向にしか向けない｡
娘にはかわいそうだけど､いつか分かってほしい｡
でも娘には絶対に幸せになってほしい｡
朝はいつも通りに夫を見送り､娘を幼稚園に送って行って､先生には娘の退園を伝えてお礼も言っておいた｡
本当はお礼の品もあった方がいいんだろうけど､緊急なので仕方ない｡
役所で離婚届をもらって､かかりつけの病院で､頬の打撲の診断書を取っておいた｡
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